クールビズ商戦 ヒートアップ
東洋紡はニット生地でつくる通気性の高いワイシャツを100万着販売する計画だ。すでに、インドネシア工場に生地の加工設備を増設。昨年9月から月産15万着のペースで生産している。触れると冷たい感じのする接触冷感素材の新製品なども売り出す。
担当者は「昨年は需要に十分応えられなかったので、今年は増産に踏み切った。すでに平成25年夏向けの商談も始まっている」と意気込む。
同様にユニチカはカーテンなどに使う太陽光遮蔽繊維の生産量を前年比1・6倍に増やした。昨年から岡崎工場(愛知県岡崎市)の余剰設備を再稼働し、フル生産に入った。
東レはビジネスマン用ブランド「クール・アベニュー」を立ち上げ、速乾性に優れたポリエステル素材や、接触冷感のナイロン素材などの販売を拡大する。最終製品ベースで10億円の売り上げを目指す。
一方、アパレル各社もいち早くクールビズ商品の投入を始めた。ワコールは男性用のおしゃれステテコ「部屋テコ」の新製品を3月に発売。接触冷感素材を使用した商品の強化などで、今夏の販売目標は前年比2倍以上を目指す。
靴下製造・販売の岡本(大阪市西区)は、吸水速乾に優れた男性向け夏用靴下「プラチナクール」で、消臭機能などを強化した新製品を4月から発売。プラチナクール全体で前年比6割増を売る意気込みだ。
定期検査で停止中の原発が再稼働すれば、節電商品の“失速”も懸念されるが、アパレル会社関係者は「昨年の東日本大震災以降、企業や消費者の節電意識は高まっており、需要は見込める」と強気だ。関連業界からは「むしろ冷夏にならないよう祈るばかり」との声も上がっている。
<2012年4月9日 Yahooニュースより引用>